世界の麗蝶 2023.03.14 富士フィルムフォトサロン(札幌)で行なわれた写真展 「蝶に魅せられて(東アジア蝶紀行Ⅱ)」 より、菱川法之氏による世界各地の美麗な蝶類の数々をお楽しみください。 ハードウィッキーウスバ Parnassius hardwickei. Rohan pass(Alt.3,950 m) Manali N-W India ヒマラヤの取っ付きシムラから避暑地マナリ。ここから高度を上げてヒマラヤ山脈南面のロータン峠3,900 mへ。インド洋から吹き上がる湿った大気の影響で高山植物が豊富に見られる。 「ロータンはヒマラヤ南端 霧晴れてハードウィッキー晴れの間を飛ぶ」 カルトニウスウスバ Parnassius charltonius otto Taglangla(5,200 m) Ladakh N-W India 印度北西端、中国との暫定国境マクマホンラインの内側。宗都Lehの南に聳えるザンスカール山脈の7,000 mを越える高峰に囲まれたタガラン峠(5,200 m)の南斜面の岩陰に密かに花開く矮性アザミの花を見つけて岩場を駆け巡るカルトニウスの最小亜種オットー。 「低酸素喘ぎ息つく山巓の 高嶺の花にカルトニウス来る」 カルトニウスウスバ Parnassius charltonius otto Taglangla(5,200 m) Ladakh N-W India 印度北西端、中国との暫定国境マクマホンラインの内側。宗都Lehの南に聳えるザンスカール山脈の7,000 mを越える高峰に囲まれたタガラン峠(5,200 m)の南斜面の岩陰に密かに花開く矮性アザミの花を見つけて岩場を駆け巡るカルトニウスの最小亜種オットー。 「低酸素喘ぎ息つく山巓の 高嶺の花にカルトニウス来る」 オオイチモンジ雌 Limenitis populi Asahikawa Hokkaido 2 jul. 2022 夏が来れば目に浮かぶあの白帯の格好よさ!特に雌の幅広い白帯の美しさは目に焼き付いて離れない。迸る渓流の岸に佇むドロ柳の梢を滑空する雄姿。男なら必ず獲えたい蝶オオイチモンジ雌。 「あし曳きの 山路をえぐる渓流の ドロの葉陰にオオイチモンジ」 ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi ezoensis Shinhidakachou Hokkaido 30 Apr.2018 カタクリErythronium japonicum の花にヒメギフチョウLuehdorfia puziloi ezoensis。四ヶ月間も雪に埋もれ待ち焦がれた春。迸る雪解の沢に春一番、憧れの妖精。写真は珍しいイエローテール型の交尾。幼虫の食草はオクエゾサイシンAsarum heterotropoides。 ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi ezoensis Shinhidakachou Hokkaido 30 Apr.2018 カタクリErythronium japonicum の花にヒメギフチョウLuehdorfia puziloi ezoensis。四ヶ月間も雪に埋もれ待ち焦がれた春。迸る雪解の沢に春一番、憧れの妖精。写真は珍しいイエローテール型の交尾。幼虫の食草はオクエゾサイシンAsarum heterotropoides。